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平成22年09月11日 財団法人・たんぽぽの家理事長 播磨 靖夫氏

平成22年09月11日放送


「障害者の芸術を発信 エイブル・アート」 
財団法人・たんぽぽの家理事長 播磨 靖夫氏



たんぽぽの家
エイブル・アート - Wikipedia



 元新聞記者である播磨氏は、自らが命名した「エイブル・アート」という活動によって障害者をはじめとするさまざまなハンデを負う人々の生活の質の向上に努めておられるようです。

 その理念として何度も口にされていた「出来ないことを悔やむより、出来ることに集中したほうが良い」という言葉は現在の日本人に最も必要とされている考え方だと感じました。

 もともとこの活動の始まった1995年は、バブル崩壊による混迷に加え、阪神大震災・地下鉄サリン事件と立て続けに大きな事件が起こり、日本全体が失意と不安の最中にありました。

 そんな日本を勇気付け、立ち直らせるためには芸術活動が必要だという信念が活動の立脚点となっています。


 障害者を人目にさらすということに否定的な見かたも根強い風潮の中で、その活動は音楽・絵画をはじめとする幅広いアート活動へ広がっていき、1997年に開かれた東京都美術館の展覧会は予想に反する大成功を収めます。

 その会場に置かれていた感想用紙には、表にも裏にも「勇気をもらった」という感動を表す言葉がびっしりと書き込まれていたそうです。


 現在の日本を動かしている大人には、将来の日本を背負う子供達のために希望のある未来を用意する責務があるはずですが、悲観論をつぶやくばかりでその先の未来のために本気で汗をかこうという気概が感じられないようでは、その態度は無責任と批判されても仕方がありません。

 そんな中で、播磨氏のように「日本が弱っている時だからこそ自分の手で元気にしてやろう」という姿勢は、私の目には、誰よりも大人としての責務に誠実であるように映ります。

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